結婚して15年になります。
どんなに優しくしても優しさの基準が違うため、
妻とは価値観の差でいつも口論になります。
私は20代のとき大恋愛をしました。
本当に好きだったのに、親や親族の反対にあいました。
しかし、諦めたくなかった私は、
その後の5年間、彼女を想って企業にエネルギーを注ぎ、仕事に精を出しました。
周りに自分と彼女を認めさせようと頑張り、軌道に乗ったと思ったとたん
反対していた母の病気の告知があり余命宣告。
彼女との関係を、泣く泣く諦めることになりました…。
母の願いで見合い結婚、双子を授かり現在に至っています。
しかし妻とは底辺の感性が合わず、時折口論になります。
「精神的な負担で病を患った」と、今でも攻め続けられ…。
母は奇跡的に延命し元気ですが、当時のことを面白おかしく話すという
心ない行動を許すことができず、心半分の付き合いでいます。
勇気のなさ、縁のなさで結ばれずに終わった彼女は、いまだに私の心の中に行き続けています。
人生半分をきりました。
望ましい家庭はどんな形なのでしょう?
それとも、こんな私の悩みは「幸せ欲」からきているのでしょうか?
結婚情報サービス・サンマリエのベテランスタッフ。
日々多くのカップルを見届けている、いわば『恋のプロフェッショナル』。長年たくさんの会員さんの恋の悩みにお答えしてきたノウハウを存分に活かし、あなたのご相談に親身にお答えいたします。
奥様はさみしいのかも。あたたかい気持ちで包んであげて
心の中では、その人からの愛情を強く求めていることがあります。
あなたの相談を読んで思ったのは、
奥様は、結婚してからずっと寂しい思いをして過ごしてきたのではないか…ということです。
夫であるあなたに、「愛されたい、妻として大事に思われたい」と、
長いあいだ望んできたのではないでしょうか。
その気持が満たされることがないために、怒りになってしまっている。
そんなふうに感じるのです。
「精神的な負担で婦人病を患ったと、今でも責められる」
「どんなに優しくしても口論になる」
と書いていますが、奥様の満たされない心が、その原因であるあなたへ向かっているのでしょう。
結婚して15年。
その間、あなたはずっと別の女性のことを、心の隅で思い続けてきたわけです。
夫婦というのは不思議と、相手の心の影響を受けています。
いちばん愛されたい人に、愛されていないと感じている奥様の気持ちを、想像してみてはいかがですか?
どんなに寂しく、むなしい気持ちでしょうね。
夫が自分を理解してくれないと感じると、妻は孤独で寂しく感じるものです。
その寂しさが積もり積もれば、怒りや憎しみにもなります。
でもその根底には、「愛されたい」というシンプルな女性の心があるのです。
妻は、いつも夫から愛され、理解してほしいと思っているものなのですよ。
夫婦の関係を立て直したいと思うなら、
奥様の心を満たせるように、努力してみてはいかがでしょうか。
そのためには、あなたの愛情にあふれた心と言葉、行動が必要だと思います。
たとえば、あなたは奥様から、
「いつもありがとう」「今日はお疲れ様」「家族が今日も無事に過ごせたのは、あなたのお陰です」
「あなたのことを大事に思っています、信頼しています」
…という言葉をもらったら、どんな気持ちでしょう。
やさしくて、あたたかい気持ちになれるのではないでしょうか。
そして、そのやさしい気持ちで、相手にやさしさを返してあげたくなりませんか?
あなたが奥様から、あたたかい心がほしいと思ったら、
とことん自分から優しさやあたたかさを、与えてあげてほしいと思います。
どんなに文句を言われても、めげずに、奥様にやさしく、あたたかい気持ちを与え続けていくことです。
また、過去の女性への思いを引きずることは、あなたを幸せにはしません。
その女性を思う限り、奥様の悪いところばかり探してしまうでしょう。
過去の女性は、あなたを幸せにはできないのです。
思い出に酔い、現実を見ようとしないのは、愚かなことだと思いませんか?
本当の夫婦の幸せとは、2人の心が通い合っていることなのかもしれません。
しかし、それを成すためには、
自分の世界にばかり浸っていたら無理なのではないでしょうか。
人生の半ばで、夫婦のねじれた心の軌道を修正できれば、幸せですよ。
奥様が何を求めているのか、しっかりと見て、
あたたかな夫婦関係を築きあげていってほしいと願います。