私にはとても好きな人がいて、お付き合いをしたいなと思っています。

お付き合いをしてもらえる方法よりも、まずは男性の恋愛行動の仕組みから考えていきます。男性はテストステロンという男性ホルモンが女性の10倍から20倍の分泌量を誇ります。男性の恋愛行動の特徴はこのテストステロンの精神作用を考えると自然に明らかになってきます。テストステロンの精神作用の中で最も興味深いのはクーリッジ効果というものです。これは実際に養鶏場などで利用されている効果です。オス鶏は通常、一匹のメスと交尾をすると、その後に不応期というものがあり、一度射精をしてしまうと一定時間は同じメスとは交尾できなくなるのです（ペニスが勃起しないからです）。ところが交尾できないはずの時期に新しいメスをあてがうと、すぐさまその新しいメスと交尾できるように復活してしまいます。これは新しいメスを見たオスがテストステロンを分泌し、交尾に対する強い意欲が回復したからです。テストステロンは新しいメス、新しい女性とＨができるという状態のときには多量に分泌される仕組みになっています。この新しいメスに対しては断然ハッスルするオスの現象をクーリッジ効果といいます。
これと同様のことが人間の男性にもあてはまります。これからセックスをしようとする女性（まだHしていない女性）に対しては、テストステロンが多く分泌され、その女性をどんな手でも使って口説き落とそうとする意欲が出ます。テストステロンは性欲をアップさせるとともに、女性の選定基準を下げさせます。「早い話が女だったらだれでもい」という精神状態を作ります。このため、口説きたい女性に対しては性欲＝好きとなってしまい、本気で口説くのです。わかりやすくいうと、性欲に飢えると、あまり好みでないタイプの女性にでも好きという感情をいだくということです。これが人間流のクーリッジ効果と言えます。
　ところが実際にセックスをしてしまうと、テストステロンは2度目以降、ほとんど出なくなります。なぜなら、セックスをするまではクーリッジ効果でテストステロンが出ていたにすぎず、それが普通のテストステロンレベルにまで戻ってしまうからです。セックスをする前はテストステロンの発情作用により、女性の選定基準が下がっていたわけですが、それが元に戻ったとたん、選定基準も元に戻ります。失礼な話しですが、あなたの女性としての魅力は彼の選定基準より、もともとは、低いと考えられます。だから、彼のテストステロン量が元に戻ってしまった後は、あなたを積極的に誘う興味がなくなってしまったと言えます。
　さて、彼と再びつきあいだしたいのでしたら、あなたの魅力を彼の選定基準より上にするか、彼の選定基準を再び低下させるしか方法がありません。しかし、前者の方法は簡単ではありません。というのも男性が女性を選ぶ際に、ルックスがかなり大きな部分を占めるからです。ですから、ルックスをアップさせるのが魅力を上げるのに最も直接的なのですが、ルックスは親からもらったものなのでこれを美しくすることは大変困難です。現実的には彼の選定基準を再び低下させることのほうが簡単です。つまり、彼にテストステロンを出させればいいのです。
　ではどうすれば彼はあなたにテストステロンを出してくれるのか？それは彼に嫉妬させるしかありません。つまり、あなたが他の男にすぐにでも奪われることをアピールすることです。男性は、他人に奪われそうになっている女性にはテストステロンを噴出させるという生理学的特徴を持っています。これはそもそもテストステロンは男性に競争意識を持たせ、戦いで勝つための精神力を出させるために発達してきたホルモンだからです。そういう意味で彼に嫉妬をさせてあげなければなりません。彼を追いかけるのではなく、彼から逃げるあなたを演技しなければなりません。たやすいことではありませんが、試してみる価値はありますよ。