結婚が決まったのに他の男性に心惹かれてます

あなたが経験しているのはいわゆるマリッジブルーというもので、誰にでもあることです。
悩んでいるのはあなただけではありません。
ときめきをとるか？安定をとるか？の究極の選択で誰もが一度は経験するものです。
究極の選択というだけに、両者にそれぞれメリットとデメリットがるわけです。そしてさらには両立させるというミラクルな方法もあります。ここで私はそれぞれにおける経済効果を解説していきたいと思います。
恋愛を経済効果というには、かなり皮肉っていますが、ときに人間は経済的な数値を出さなければ現状を理解できないこともあるので、ここでは恋愛に経済を持ち出すことをお許し下さい。
ではさっそく、経済効果のメリット、デメリットを考えましょう。
まず、今あなたが結婚しようとする男性Tは、男性としての魅力は少ないが、資産を持っている状態です。一方の若い男性Mは、性的な魅力を持ち、資産がない状態です。
一般的に言うと、性的魅力とはその男性が持つ遺伝子の質とその遺伝子をどのくらいの期間提供し続けていけるか？の掛け算、つまり遺伝子の質×若さで表すことができます。
通常男性は死ぬまで精子を提供し続けることができますから、36歳の彼と年下の彼とでは、精子提供期間にたいした差はありません。
実際はあなたが妊娠の可能な、今後20年間、精子が提供できれば問題ないわけで、そういう意味では両者とも期間に差がありません。
だから魅力の差は遺伝子の質の差のみであり、若さは魅力の高低にあまり関係ないものとして計算します。
もともと女性は結婚相手の年齢をそれほど気にしないのは男性が死ぬまで精子を提供し続けられることによると考えられます。
ちなみに男性は女性の若さをとても気にします。女性は初婚年齢が早いほど、多くの子供を生めますので、若さ＝自分の子孫を多く増やすための指標になっているからです。
ですから、今回の場合、経済学的に考えると、若い男性がいいから惹かれているのではなく、彼の遺伝子がいい（ルックスがいい）から惹かれていると言えます。
さて、もし、今が原始時代であるならば、あなたは間違いなく若い彼を選んだことでしょう。
なぜなら、原始時代なら両者に経済力と教育力に大きな差がないからです。
生まれた子供が経済力や教育力と関係なく、普通に育つのであれば、遺伝子がいいほうの子供を産んだほうが絶対に得だからです。
また、子育てをあなたが全て一人で行い、父親に子育て協力を求めない場合も、遺伝子のいい若い男性を選んだ方が得になります。
動物界ではこの公式が実際にあてはまり、オスが子育てをしない種は、メスがルックスのみでオス選びをすることがわかっています。
ところが現代は違います。生まれた子供が強い子に育つためには多大な経済力と教育力を注がなければなりません。いくら遺伝子のいい子供を生んだところで、それらを注がなければ弱肉強食のこの世界を有利に生き延びることが困難だからです。
そこで究極の選択が生まれます。遺伝子が悪いが経済力と教育力があるほうを選ぶか、遺伝子はいいがそれらがないほうを選ぶかです。ここで重要なことはあなた自身が持っている経済力や教育力で、それをあなたがたくさん持っているのであれば、男性に経済力と教育力を依存する必要がありません。つまり、あなたは自由に遺伝子のいい男を選べばいいのです。
ですが、一つに、それが不充分であるから、迷っているわけです。
さらに、あなたが迷っているもう一つの理由があります。リスクです。現在婚約者Tとの結婚確率はほぼ100％。それにひきかえ若い彼Mとの結婚確率はせいぜい50％といったところです。
つまり、婚約者とのリスクはゼロ近いのに、若い彼とのリスクはかなり大きいのです。
この状態であなたがいろいろと迷っているということを経済的な公式にすると「若い彼Mの魅力×Mの生活力×結婚確率」と「婚約者のT魅力×Tの生活力×結婚確率」がほぼつりあっていて優劣がつけ難い状態になっているということになります。この公式からはじき出せるTの魅力は少なくともMの4倍以上あるようです（結婚確率の比が2倍、生活力の比が2倍とする）。
でも実際に、魅力が4倍と言われてもピンと来ませんね。これを極めて生物学的に言うと、Mと一緒にいるときの快感とTと一緒にいるときの快感が4倍違うということになります。一般的に言うと、これが「Mには恋してるが、Tには恋してない」ことを表します。
魅力が本当に4倍以上の差があるというのなら、婚約者との結婚をやめにして、今彼とつきあう方がいいと、結婚経済学的には言えます。そしてあなたの場合、恐らく、本当に4倍以上なのだと思います。
ところが、ここには落とし穴があるのです。
人は禁止されているものをしようとするときは、ドキドキのために通常以上の快感を感じるという生理があるということです。
さらに恋愛はつきあいが長くなるとともにる快感が薄れるという特徴があります。
逆に新しく出会った彼とは快感が強くて当然です。
さて、あなたはこの誤差を計算に入れているか？というところが大きな問題です。
確かに、今はMとの恋愛の方が4倍以上の快感があるかもしれませんが、Tとの婚約を破棄し、さらにMと1年間同棲をした後でも、4倍以上の快感を保ちつづけることができるか？というところが問題
なのです。
今はMとの恋愛は不義の恋愛であり、禁じられた恋なのであなたもMも燃え上がっているはずです。しかし、婚約を破棄した時点で、それは自由恋愛になってしまうため、快感は確実に減り、しかもMの恋心も冷めるので、Mとの結婚確率は、今は50％でも、婚約を破棄すると20％くらいに低下するかもしれません。
そうだとすると、現時点で先程の公式で、Mの魅力はTの10倍以上ないと釣り合いがとれないということにもなるわけです。　
もちろん、Mの魅力はTの10倍以上であると、確信を持ってあなたが言えるのでしたら、婚約を破棄することをおすすめします。少なくとも公式ではそういう結果となります。
ですが、もし、Mの魅力が今の時点で4倍もない。ということでしたら、あなたは経済的にマイナスの方向に進むことになるのでおすすめしません。
また、あなたが今、婚約を破棄しても、さらに素敵な男性が現れる確率が高いというのでしたら、婚約を破棄し、Mのもとへ行っても構わないと思います。いろんな条件がありますが、私は一時の気の迷い（マリッジブルー）で、経済の公式を誤算していないことを祈るだけです。
最後に、悪魔のような選択があります。それは両立させるというものです。
Tと結婚してしまい、かつMとも不倫関係を続けるのです。これを悪とののしる方もいますが、悪と言われるのはあまりにもリスクが高いからです。
不倫関係がばれたときに全てを失うことがあるから悪という観念を植え付けて、それをさせないでおこうとしているだけです。
ですが、世の中にはこの「悪行」をする女性が意外に多いのです。アメリカ合衆国の産婦人科医の発表によると、たいてい、10人に1人は子供の遺伝子と父親の遺伝子が不一致だという結果
でした。つまり不義の子は10％いるということです。
遺伝子で父子関係が判明する現代でさえ、この確率です。大昔なら不義の子は絶対にばれませんので、簡単にできたことでしょう。そして女性は魅力ある夫以外の男の遺伝子を子に受け継ぎ、しかも別の父親に育てさせるという難易度の高い技を使うわけです。
これが悪魔のような両立方法です。ただし、リスクが高過ぎるのが難点ですが。