私は好きな人を前にすると話せなくなってしまいます。
相手の話を、「うん、うん」と聞いているだけになってしまいます。
自分の事を話して、こういう人間なんだよ、って知ってもらいたいのに…
それも含めてだと思いますが、よく、「スキがない」と言われます。
意識して男の人を警戒しているわけではありません。普通にしているの
に、そう思われてしまいます。
そもそも、「スキがない」とは、どういう事なのでしょうか?
分かりません。
結婚情報サービス・サンマリエのベテランスタッフ。
日々多くのカップルを見届けている、いわば『恋のプロフェッショナル』。長年たくさんの会員さんの恋の悩みにお答えしてきたノウハウを存分に活かし、あなたのご相談に親身にお答えいたします。
この質問に関する回答
でもまだ二十歳ならスキがないくらいのほうが良いと思いますよ。
二十歳でスキだらけの女じゃ、酒の上でつい思わぬ男と寝てしまったなんてことになりかねません。
スキがある女は、口説きやすく落ちやすいので、男は一時的には燃えるかもしれませんが、飽きられやすくもあります。
たとえば『源氏物語』には受領の後妻の空蝉と、空蝉には継子に当たる軒端荻が碁を打つ場面があります。軒端荻は美人だけれど、胸をはだけ、大はしゃぎで碁を打つという、いわばスキだらけの女です。
一方、光源氏が覗き見しているとは知らないにもかかわらず、空蝉は暑くてもきちんと身だしなみを整え、静かに碁を打っています。
しかも軒端荻に勝ってしまう。
全くスキのない女なのですが、光源氏は美人の軒端荻よりも容貌の劣る空蝉に惹かれ、「さして良くもない容姿をセンスの良さと知性で感じの良いものにしている」と感心します。
そして人妻の空蝉は、光源氏に犯されたあと、二度と光源氏に応じないことで、光源氏にとって忘れられない女となりますが、軒端荻は空蝉と間違えられて犯された上、大して悲しむそぶりもないので、「いつでもできる女」と見なされてしまいます。
空蝉は「どちらかといえば醜い容貌」と『源氏物語』では設定されますが、現代ではスキがないと言われるのは、えてして美人が多いんですよ。
美人は同性には好感を得ようと頑張っても、男性に媚びる必要があまりないし、ちょっとした笑みで相手
に誤解を与えたりするから、無意識のうちに男には不愛想になりがちなものです。
もしくは過度に作り笑いなどして、距離を保ってしまったりするのです。
で、スキがないとか謎めいているとか冷たいとか言われがちなのですが、好きな相手にまでスキがないと思われ、口説かれないというのは残念ですね。
あなたのことを「スキがない」と言った相手が、もしもあなたの意中の人なら、思いきって当の相手に「私がスキがないってどういうこと?どうしてそんなこと言うの?」と相手の目をじっと見つめて聞いてみましょう。
もしや相手はあなたを口説くスキを伺っているのかもしれませんし、「スキがない」というセリフ自体、時と場合によっては口説き文句とも言えます。
「え? あ、それは」と、しどもどしたら、相手はあなたに気がある証拠です。そうなれば、もう多少、話せなくたって、実る恋なら自然に展開することでしょう。