「愛情」という言葉を辞書で調べると、こう書いてあります。
1 深く愛し、いつくしむ心。「―を注ぐ」
2 異性を恋い慕う心。「ひそかな―をいだく」
どちらかというと一方的に相手を想う気持ちのことですね。
アイドルのファンになるのも、同級生を好きになるのも、彼氏が彼女を想う心も、物陰からこっそり想う気持ちも、みんな愛情ということになります。
それでは「法則」は?
1 守らなければならない決まり。規則。おきて。
2 一定の条件下で、事物の間に成立する普遍的、必然的関係。また、それを言い表したもの。
(共に出典:デジタル大辞泉)
誰かに好意を抱いて愛しく思うのは一方の勝手だけども、そこには守らなければならない決まりがあると、スタンダール師匠は述べているわけです。
相手のためにならないことはしてはいけない。相手の迷惑になるようなことはしてはいけない。本当の愛情とは、相手が幸せになるように行動することである、と。
素敵ですね~。誰かを好きになってしまったときって、どうしていいかわからなくなったりするものですよね。自分の感情をもてあまして、思い悩んだり、むやみに相手に感情をぶつけてしまったり…。
でも、これからはスタンダール師匠の恋愛格言を参考に、好きになった人を幸福にすることを一番に考えて行動していきたいですね!
今週の恋愛格言をのこしたのはフランスの小説家スタンダールです。
フランスの裕福な弁護士の家に生まれ、ナポレオン一世の時代に軍人や官僚という経歴を経てジャーナリストとなり、革命の混乱の中で、代表作である小説『赤と黒』や『パルムの僧院』、そして随筆集『恋愛論』を書きました。
『恋愛論』では、恋愛の種類を「情熱的恋愛」、「趣味恋愛」、「肉体的恋愛」、「虚栄恋愛」の4つに分類し、「真の恋愛とは情熱恋愛だけである」と述べています。恋愛によってその対象を美化させてしまう心理(要するに恋愛ボケ?)を「結晶化作用」と名付けるなど、自己の豊富な恋愛経験だけでなく、各国・各時代の恋愛を分析。たくさんの素晴らしい恋愛格言を残しています。
ちなみに、容姿にはイマイチ恵まれず、あまりモテなかったそうです。それでも果敢に恋にアタックし、「恋の伝道師」として名を残すことになりました。