シャネルと言えば、ファッション業界でも世界のセレブリティに愛される最高級のハイブランド。
その女主人であったガブリエル・“ココ”・シャネルは、すべての富と名誉を手に入れた「選ばれた人」というイメージです。
しかし、少女時代のシャネルは、何も持っていない気の毒な子どもでした。
ガブリエルは寂しく厳しい孤児院生活の中で、「自由になること」と「愛されること」を強烈に望み、ひとつひとつ夢をかなえていきます。
17歳で孤児院を出て売れっ子歌手となり、取り巻きの一人であったパトロンの援助を受けてパリに帽子屋を開業すると、人とは違ったセンスを存分に発揮した帽子や服はあっという間にパリモードの先端となり、『シャネル』は一躍トップブランドへと駆け上っていきました。
誰にも愛されなかった少女は、一流の男性たちに熱烈に求められる存在になります。
ロシア最後の皇帝ニコライ二世のいとこ・ディミトリ大公。
近代ロシア音楽の天才・ストラビンスキー。
ヨーロッパ一のお金持ちといわれていたイギリスのウエストミンスター公爵。
他にも、たくさんの芸術家や名門貴族、世界を股にかける実業家が、シャネルの恋人になろうと名乗りを上げました。
もちろん、シャネルの人生を彩った華やかな恋は、ソファで横になっていただけで手に入れたものではありません。
夢をあきらめず、妥協なく自分を磨くこと。
この世界のどこにもいない、かけがえのない人になったからこそ、彼女は欲しいものを手にすることができたのです。
ガブリエル・“ココ”・シャネルは言います。
「翼を持たずに生まれてきたのなら、翼を生やすためにどんな障害も乗り越えなさい」
生まれ持った才能、財力、容姿など、自分ではどうにもできないものに悩むことは誰にだってあることです。
でも、そこで立ち止まってしまうのではなく、シャネルのように障害を乗り越えるためにできることは何でもやってみる。
その先にはきっと、あなたが本当に欲しかった満足が待っているでしょう。
今週の恋愛格言をのこしたのは、フランスを代表するファッションデザイナーのシャネルです。
本名はガブリエル・ボヌール・シャネルといいますが、一般的には代表的な香水の名前にもなっている「ココ(COCO)」の愛称が知られています。
フランス南西部の田舎町に5人姉弟の次女として生まれたガブリエルは、11歳で母親を病気で亡くしてしまいます。
たよるべき父親は、弟2人を養子に出し、末っ子の妹を親せきに預けると、長女ジュリアとガブリエルを孤児院に放り込み、二度と会いに来ることはなかったのでした。
当時のフランスでは、貧しい女性が自立するには女優か歌手になるしか道はなく、ガブリエルは17歳で孤児院を出されると、街のカフェで歌手となります。
ここまでは良くある話ですが、シャネルはさらに人気歌手となり、帽子デザイナーになり、世界のファッション業界に君臨する女主人・マドモアゼルとなっていきました。
シャネルといえば、多くの一流の男性から愛された女性として有名です。
自身の才能にも内面にも妥協なく一流をめざすガブリエル・“ココ”・シャネルの姿に、世界中の男性があこがれたそうですよ。