彩乃---「究極の選択」っていう言い方があるけど、
あたしにとって究極の選択といえば、女の友情と恋愛のどっちを取るかだろうね。
どっちも捨てがたいだけに、改めて選択を迫られると迷っちゃうよね。
みんなもそういう経験があるんじゃないかな。
目次
最近、何かのアンケートで見たんだけど、
約6割の女性は恋愛よりも友情を取るらしいよ。
今回登場するA美(26歳)も恋愛よりも女の友情のほうが絶対大事、
という意見の持ち主。
A美---当たり前じゃないですか!友情は一生ものですからね。
真央---え~そうですか?あたしは断然、恋愛派なんですけどね。
A美---彼氏なんていつでも作れそうじゃない。
どっちが稀少価値が高いかっていったら、そりゃ友情でしょ。
さくら---まあ、稀少価値はともかく、男性と違って、女性は結婚や育児とかで生活環境やライフスタイルが変わりますからね。
「一生の友」みたいなものは作りづらい、ということは言えるかも知れないですね。
A美---そうでしょ?彼氏の代わりはいても、友だちの代わりはいませんから。
彩乃--- 彼氏の代わりはいる、と言い切っちゃうところがスゴイけどね。
本当はどっちも大事なんだけど、どっちかを取れと言われても…。
あたしぐらいの歳になると、彼氏も一生の友も作りづらい感じになっちゃうんだけどね(涙)。
さくら---私たちぐらいの年齢だと、結婚を意識していない人もいるし、
彼氏がいても一生付き合っていくとは、考えないこともあると思うんです。
きっと、今後も別の男性と付き合ったりするだろうなとも思うし…
でも、親友というのは、一生付き合っていきたい相手でしょ?
やっぱり彼氏と親友、どっちが大事かと言われたら親友ですよね。
真央---そうかな~。でも、女の人は、友情よりも恋愛を優先させることのほうが多いと思うんだけどなー。好きな男の人の前だったら、女の友情も疎かになってしまうこともあると思うんですけどね。ま、あたしのことなんですけどね。
彩乃---そういうこともあるよね。あたしの感覚だと、恋愛より友情を優先させるのは男性っていうイメージの方が強いもんね。
彩乃---でも、確かにA美の言うように、今付き合ってる彼氏は、必ずしも一生付き合うわけではないけど、親友とは一生の仲だというのは真理ではあるよね。
さくら---恋愛感情と友人感情は、一緒には論じられませんけど、彼氏と親友、どちらが信頼できるかというと……。
A美--- 親友ですよね(キッパリ)。彼氏だったら、ちょっと嫌なこととかあったら、すぐ別れることもあるでしょ。そもそも恋愛感情ってあやふやだと思うんです。でも、親友はそんなことないですよね。
彩乃---確かに親友に固い絆はあるけど、すぐに別れるような男と付き合うなよと、あたしはA美に言いたいけどね。
真央---A美さんの言うことももっともだと思うんですけど…。
もし親友とそこまで信頼関係があるんだったら、恋愛を優先させても、わかってくれるはずだと思うんですけど……。
A美---だからこそ、親友の信頼は裏切りたくないじゃないですか。
彼氏は探せば簡単に作れるかも知れないけど、親友はそういうわけにはいかないでしょー。
さくら---まあ、どっちもそう簡単に作れるとは思いませんけどね。
それに、そんなに簡単に作れるような彼氏や親友なんて、あまりいい関係じゃないと思いますよ。
真央---あーだから、あたしが付き合う相手と長く続かないわけですね!
彩乃---そうだよ。真央は安易に男性と付き合いすぎ。彼氏を選ぶときはもっと慎重にならなきゃ。それはともかく、彼氏も親友もどっちも得難い存在なわけだから、どっちかを選べと言われてもなあ~。すごく困るよね。
彩乃---彼氏と親友、どっちを取るか?究極の選択よね~。
彼氏は一生付き合うとは限らないけど、親友とは一生付き合っていくもの。
だから、親友のほうが当然大事。
なんて、A美(26歳)は言うけど、そんな簡単に割り切れるもんかなー?
さくら---私、思うんですけど、A美さんの彼氏観というか、恋愛観ってちょっと考えものなんじゃないか、と。
真央---あー、あたしも思いましたよー。彼氏とか恋愛みたいなのを軽く見てる感じがしますよね。
さくら---そうでしょ。「彼氏の代わりなんていくらでもいる」とか、「彼氏とは一生付き合うわけじゃないから」とか、ちょっとね……。
A美---え~、でも実際そうじゃないですか。
今付き合っている彼氏と絶対結婚すると思いますか?
さくら---まあ、そこまで突き詰めて考えたりはしないけど……。
A美---ですよね。現実問題として、別れる可能性もあるわけじゃないですか。
でも、親友ってほぼ確実に一生付き合っていきますよね。
彩乃---言いたいことはわかるけど、A美のはちょっと極端すぎるよー。
A美---でも、彩乃さんだって「結婚は今まで付き合ったなかで、一番好きな人としたいとは思うけど、きっと結婚適齢期にたまたま付き合っていた人とするもんだろうな」ってよく言ってるじゃないですか。
彩乃---言ったよ。確かに言ったけどさあ……。
そこまで割り切られるとどうなのかな、って感じだよね。
真央---そうですよ。
最初から結婚しないって決めつけなくてもいいじゃないですか。
さくら---最初は結婚まで至る気はなくても、付き合っているうちに愛が高じて結婚するかもしれないですし……。
彩乃---そうそう、最初から一生付き合うわけじゃないって、決めつけるもんじゃないよね。
A美---でも、それって不確定なものですよね。
私としては、不確定な恋愛関係よりも、確実な親友との関係を大事にしたい、と思いますけど……。
彩乃---でも、男性と付き合うのに、「この人とは一生の仲じゃないから」みたいに考えるのは、不自然だと思うよ。
A美---不自然だろうが何だろうが、それが現実って思いませんか?
真央---そこまで言われてもなあ……。もっと恋愛に夢を持ちましょうよ!
さくら---というよりも、そんな風に人との出会いを軽んじるのは良くないと思うの。
男性との関係を軽く考えていると、いつか痛い目にあうと思いますよ。
彩乃---そうそう、親友だろうが彼氏だろうが、人との出会いに変わりはないわけでしょ。一期一会というか、人との出会いは、どんなものでも大事にすべきだと思うんだよね。
結局、出会いを大切にできない人は、友人関係だろうが恋愛関係だろうが、他人とうまくやっていくことができないんじゃないかって思うよね。