世の中にはシャイというか繊細というか、ナイーブな人っているものだけど、
こと恋愛に関して、このナイーブさというのは決してプラスには働かない。
恋愛には、ある種の野放図さや無神経さも時には必要。
周りのことばかり気にしていちゃ、恋愛なんてそうそう成就できません。
意中の女性をゲットするには、強引さも必要なんです。
しかし、今回登場する高橋さん(29歳・仮名)はシャイな性格が災いしてか、
恋愛がうまくいかないのが悩みの種だとか……。
「女性といい感じの関係になっても、
『本当は自分はどう思われてるんだろうか』というほうが気になっちゃって、女性とうまくいかなくなるんですよ」
ああ、自意識過剰なわけだね。
「自意識過剰というよりも、自分に自信がないんです。
だから、ちょっとした女性の言動でも気になってしまって……」
ちょっとした言動が気になるって?
「女性の些細な言動の裏を読もうとして、それに過剰に反応してしまい、
必要以上に喜んだり落ち込んだりしちゃうんです」
まあ人は好きな人ができると、その人の一挙手一投足に過剰反応しがちだけどね。
よくあるのは、何でも自分の都合のいいように受け取って自爆しちゃうパターン。
「オレに惚れてるな」って勝手に勘違いしちゃうような。
そういうのじゃないわけだよね?
「そういう自信が欲しいですよ~。僕の場合、どっちかというと悲観的になりがちなので」
でもさー、女性に限らず、人の言動って意味がないことのほうが多いよ。
あんまり裏を読みすぎないほうがいいと思うけどね。
「もうね、それは分かっているんですよ。
でも、女性のちょっとした言動の変化とかがすごく気になっちゃうんですよね」
で、「自分のことを好きじゃないんだ……」って思い込んじゃうんだ。
「そうなんです。そして、自分から身を引いてしまって、恋愛がうまくいかなくなるんです」
えっ、自分の思い込みだけで身を引いちゃうの?
どうせ身を引くなら、せめて告白くらいしたらいいじゃん。
「いや、その時点では、もう自分に気がないと確信していますから。
まあ、僕の中だけの話ですけど。なもんで、告白はあり得ないですね」
しかし、そんなことを繰り返していたら、女性との距離は永久に縮められないし、
意中の女性との恋愛なんて、うまくいくわけがない。
女性の些細な言動が気になるというのは、裏を返せば繊細で相手を思いやる心があるということ。
だから、いったん付き合っちゃえば女性にとっては、すごくいい彼氏になれると思うんだけどね。
ただ、いかんせん、これじゃ付き合うまでに頓挫しちゃう。
さて、どうしたものか?
目次
シャイ(小心?)ゆえに、女性の些細な言動が気になって、
恋愛がうまくいかないという高橋さん(29歳・仮名)。
とにかく女性の一挙手一投足が気になって、裏を読みすぎて勝手に「自分は嫌われているんだ」と落ち込み、
何もしないまま自ら身を引くということを繰り返しているのだとか。
このままだと、いつまで経っても恋愛の成就なんてままならないわけだが、
持って生まれた性格だけに、いかんともしがたいところ。
「僕的に一番ダメなのが日常の小さな約束を忘れられたり、破られたりすることですね」
小さな約束って?
「たとえば何時に電話すると言っておきながら、全然電話が来なかったりとか、ですね」
確かに、ホントに小さな約束だねー。
そんな小さな約束なんて、たまたま忙しかったりしたらウッカリ忘れちゃうことだってあるわけだから、
気にする必要ないんじゃないの?
ていうか、そういうのにいちいち目くじら立ててたら、
逆に女性に「細かくてめんどうな人だ」とか思われて逆効果だよ。
「もちろん、そんなことで女性にいちいち不満をぶつけたりはしませんよー。
ただ、こういうことが積み重なると、自分は愛されていないんだなって感じませんか?
普通は好きな人との約束だったら、どんなに小さなものであっても守ると思うんですよ。
少なくとも僕はそうですけどね」
まあ、それはさっきも言ったみたいに、
女性にだってたまたま忙しかったりとか事情があったりするわけだから……。
そこで好き嫌いを判断しちゃうのはどうかと思うんだけど。
「でも、電話しづらい状況だったらメールするとか、いろいろあるじゃないですか。
そこを何もしないで放置したままなんて、愛がないと思いませんか?」
女性からすると、「たかが電話だし、まあいいか」くらいの感じなんだと思うんだけどね。
でも高橋さん的には、そういうのがすごく気になるんだ?
「そりゃ、気になりますって!
だって、こういう小さな日常の積み重ねって大事じゃないですか。
小さな約束をたびたび反故にされちゃうと本当に傷つくし、
自分は愛されていないんだなってつくづく感じちゃいますよ~」
そこは深読みしすぎだと思うんだけどなあ。
「だって自分に対する好意の有無なんて、そういう日頃の行いから判断するしかないじゃないですか」
まあ、判断材料のひとつにはなるだろうけど、決定的なものではないと思うよ。
ていうか、こと恋愛に関する限り、小さなネガティブな材料はあえて無視すべき。
ポジティブな面だけを考えて、女性にアタックした方が絶対うまくいくもの。
なんてなこと言っても、高橋さんのような考え方じゃ難しいか……。
意中の女性が何を考えているかわかったらいいのになあ、と思うことは誰しもあるはず。
でも、人の気持ちなんてわからないからこそ、女性を落とすためにあれこれ考えたりするわけだけど、
それも行きすぎちゃうといろんなことが気になってかえって恋愛がうまくいかなくなってしまう。
恋愛に憶病になってしまう、というのでしょうか。
高橋さん(29歳・仮名)もそんな男性のひとりで、女性の些細な言動を気にしすぎてしまい、
悪いことに自分にとってネガティブな判断材料として受け取ってしまうのだから始末に負えない。
あえて、ネガティブ要素を無視することも恋愛には必要なんだけど……。
「いやー、無視なんてできないですよー。
やっぱり、好きな人については、どんな些細なことでも気になるでしょう?」
そこをネガティブ要素は無視して、ポジティブなところだけを重視するというかさ……。
「無理無理、そんな都合よくいかないですよ(苦笑)」
まあ、そういうタイプなんだしね(笑)。
ちなみに、高橋さん的には他に女性のどんな言動がマイナスポイントなの?
「そうですねえ……。メールの返事が遅いのも結構ダメですね。
あんまり好かれていないのかなって思っちゃいます」
メールについては人それぞれだからねえ。
メールが苦手な子もいるから一概には言えないかと……。
それに、たまたまメールを返せないほど忙しかったりすることもあるわけじゃん。
「でも、たとえばメールが苦手だとしても、好きな人のためなら苦手だなんて言わないと思うんですよねえ。
忙しいと言っても、メールを打つなんて大した時間がかかるわけでもないですから、
それを忙しいといって放置するというのは、やっぱり僕に気のない証拠だと思うんですよー」
うーん、確かに男の側からすると、そういう風に受け取りがちではあるよね。
ただ、好きな人だからこそ、
文面を考えるのに時間がかかってメールを返すのが遅くなっちゃうということもあるし……。
「えーっ、じゃあ僕は女性のどういう面を見て、自分への好意の有無を確かめたらいいんですか!?」
そこはもう告白するしかないでしょう!
「いや、だから告白するための判断材料としてですね……」
相手の気持ちなんて本人しかわからないわけだから、告白もしないであれこれ推測したって始まらない。
本人にちゃんと告白して気持ちを確認するしかないって。
自分で勝手に判断して身を引くなんてバカバカしいし、
もしかしたらずいぶん恋愛のチャンスを逃しているのかもしれないよ。
高橋さんみたいに恋愛がうまくいかない人って、どうも自己完結気味のところがあるような。
恋愛というのは男女の共同作業なわけだから、
ひとり相撲を続けているといつまでたっても恋愛成就できないと思うよ。