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好きな人やパートナーができると、ふとした時にモヤモヤと嫌な気持ちになったことのある方は少なくないでしょう。この気持ちは“嫉妬”?“やきもち”?そもそもこの2つの違いはなんでしょう?
今回はこのモヤモヤが起きる理由と、その解消法について解説していきます。
目次
嫉妬とやきもちでは、似ているようで少し違います。
自分より他人が優れている、自分より他人のほうに愛情が向けられている、という認識から生じるネガティブな感情です。自分が大切にしている人やものが他人に奪われるかもしれない、自分が持っていない能力を他者が持っている、という不安や恐れからくる強い感情であり、俗に「羨ましい」と思うことと言えます。
羨ましいと思うがあまり、悪口や批判につながってしまうこともあります。
愛する対象の人物に対して抱く妬みが“やきもち”です。好きな人が他の人と親しげにしているのを見て、不快感や妬み、寂しさを感じるなら、それはやきもちを焼いてしまっているのかもしれません。
大きな意味合いではどちらも意味は同じですが、“嫉妬”はより深い感情で、他者の能力などに対して強い不満や敵意を抱くこと。“やきもち”とは愛情が基になった感情で、注目が他に向くことに対して独占的な気持ちを持つことです。
やきもちの方が一般的にはライトで、可愛いと思われやすい特徴があります。
それでは、なぜ嫉妬ややきもちの感情を抱いてしまうのでしょうか?主に5つの理由が考えられます。
やきもちや嫉妬の根底には「羨ましい」という感情があります。つまりは、自分に自信がなく不安を抱いているときに、他者のほうが優れていると思ってしまうのです。
自分の価値を低く見積もり、自己肯定感が下がってしまうことで、他者と比較し嫉妬心が生まれやすい状況を作り出してしまいます。
過去の恋愛や家庭環境において、相手が自分から離れて行ってしまったという経験は大きなトラウマになっています。このトラウマが、現在の関係性において嫉妬ややきもちを引き起こす原因となっているかもしれません。
過去の経験から、「またこの人の気持ちが自分から離れていくのでは」という猜疑心が不安や恐れを生み出し、それが嫉妬へとつながるケースがあります。
独占欲が強い人は、自分が大切にしている人やものを他人と共有することに苦痛を感じる傾向も強くなります。
特に大切な人なら、もっと一緒にいたい、ずっと自分を見てほしいという願望も強くなりがち。そんなお相手が、別の異性と楽しそうに話している状況などを見てしまうと、不安や寂しさが募ってしまいます。
プライドや自尊心が高い人は、自分が他者よりも劣っていると感じると嫉妬心が芽生えやすいでしょう。自分こそが愛されていると考える方にとっては、自分の地位や優位性を脅かされると感じると、嫉妬ややきもちを感じやすい傾向があります。
例えば、他の存在を褒めるような言動をされたときに「自分が特別なはずなのに、他者と比較された」と認識しただけで不機嫌になってしまうことがあります。
お相手のことを深く愛するがゆえに、相手を失うことへの恐れが強くなります。好きであればあるほど、お相手にも自分のことを考えていてほしいと願うもの。
連絡が遅くなったり、なかなか会えない状況になったときに、自分への気持ちの表現がなくなったと感じて嫉妬ややきもちの感情が生まれてしまうのです。
嫉妬ややきもちを抱くことは自分でも苦しくなりますし、爆発してしまうと相手との関係性に影響が出てしまうので可能なら押さえておきたいと思うことでしょう。
では、どのようにしたら対処できるのでしょうか?自分の中で整理しておくべきこと、相手へ抱いておくべき心構えに分けてお伝えします。
嫉妬ややきもちを感じることは、誰にでも起こりうる自然な感情であると理解することが大切です。好きな相手であるなら、自分も愛されたいし、独占したいと感じることは自然なことです。とはいえ、その気持ちをストレートにぶつけるだけでは恋愛関係では逆効果。支配したり試すような行為は、反対にお相手の気持ちを冷めさせてしまうかもしれません。
自分の感情を一度しっかりと受け入れ、認めていくことで、自己肯定感を高めたり落ち着かせたりなど冷静に対処することができるはずです。
嫉妬ややきもちを感じたときは、その根拠を冷静に分析し、事実と妄想を切り分けて考えてみましょう。
例えば彼氏が異性のいる飲み会に行くからと言って、その異性と深い関係になるのでは、誘惑されるのでは、といった考えは“妄想”にすぎません。
根拠のない妄想で感情がエスカレートすることを防ぐことが大切。一度客観的に自分の行為や考え方を振り返ってみて、相手がどう思うか、自分がされたらどんな気持ちになるかを想像することで気持ちの整理がつくかもしれません。
いくら大切なお相手でも、あくまで他人であることを忘れずに。過度な期待を寄せると、それが裏切られたときにガッカリしてしまいますし、強い嫉妬心を感じる原因となり得ます。
初めから期待を控えめに「こうしてもらえたらラッキー」くらいに考えておくこと、どうしても耐えられないならあらかじめ気持ちを伝えておくことで、感情のコントロールが効きやすくなります。
お相手も、自分の行動がやきもちを焼かせていたことに気づいていないことが意外とよくあるものです。しっかりとコミュニケーションをとり、誤解のないようにしておくことでトラブルを避けることができます。
人はそれぞれ価値観が異なります。趣味の世界やその中の交友関係もありますし、ご自身の“当たり前”がそうでないこともたくさんあるはずです。自分の価値観を他者に押し付けないように、普段から心がけるとよいかもしれません。
またお相手の価値観を知ったり、パートナーのことだけで頭がいっぱいにならないようにするのも有効です。ご自分も趣味を作ってみたり、仕事や友達との交流に邁進するのもおすすめですよ。
大切なパートナーや意中の相手がいる人なら、嫉妬ややきもちに苦しめられる経験をしたことはあるでしょう。相手に会えなくて拗ねてしまうような可愛い“やきもち”なら、むしろ恋愛のアクセントにすらなります。
自分の感情が暴走するのを抑えつつ、きちんとコミュニケーションをとっていくことで素敵な恋愛になるはず。今回の記事が皆さんのお役に立てますと幸いです。