「アラフォー」という言葉が世間に定着し、年齢を重ねた男女の捉え方が昔とは変わってきています。以前の同年代よりも若々しく、魅力的な人はアラフォーを迎えても年齢を感じさせず素敵なままです。
今回は、これからアラフォーを迎える人や現在アラフォーで婚活をしている人のために、アラフォー世代の特徴や独身アラフォーが行う婚活の共通点、モテるアラフォーのポイントについてご紹介します。
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アラフォーは、「around 40(アラウンドフォーティ)」という意味で、日本で作られた和製英語です。ほかにも、アラサー(around 30)、アラフィフ(around 50)、アラカン(around 60・還暦)など、世代ごとに呼び方が分けられています。
アラフォーと呼ばれる世代には、具体的な年齢幅がありません。四捨五入をすると40歳に該当する人や、40歳の前後3歳の範囲の人などを指していて、一般的には37歳から44歳くらいの男女に使われます。
もともとは、女性雑誌『GISELe』(主婦の友社)が、具体的な年齢を出さずに30代前後の女性を表現する言葉として「アラサー」という表現を使ったのが始まりといわれ、「アラフォー」「アラフィフ」といった言葉へ派生したとされています。
こうした表現は女性誌を中心に使われていたため、当初は40歳前後の女性を指していましたが、現在では男性も含む、男女両方に使われる言葉として定着しています。
ファッション雑誌を中心に使われていた「アラサー」「アラフォー」といった言葉が一気に広まるきっかけとなったのが、2008年4月から6月にかけて放送された、天海祐希主演のTBS系ドラマ『Around 40 ~注文の多いオンナたち~』でした。アラフォーのキャリアウーマンを描いたこの作品は、同世代の女性たちの共感を呼び、ドラマのタイトルにも使われた「Around 40」という言葉は、この年のユーキャン新語・流行語大賞で年間大賞を受賞しています。
現在のアラフォー(1973~1982年生まれとした場合)は、景気や雇用など、世の中の変化が大きな時代を過ごしてきた世代です。背景を知ることで、アラフォー世代ならではの価値観が見えてきます。
日本中がバブル景気に沸いていた1980年代後半から1990年代前半に子供時代を過ごしたアラフォーは、バブル崩壊後に青春時代を迎え、厳しい就職活動をしています。人生観や恋愛観など、その後の人生を決定づける部分が形成される年代に、バブル崩壊の影響を受けていることから、今でも高い目標や理想像を持ち続けている人が多いことが特徴です。
また、アラフォー世代は、女性の社会進出が世の中にある程度、定着した後に就職しています。1985年に男女雇用機会均等法が制定されたことによって、「女性は結婚して家庭に入るのが当たり前」というこれまでの常識が崩れ、女性も男性と同じようにバリバリ働ける時代になりました。そのため、この世代の女性はチャレンジ精神旺盛で、貪欲にキャリアアップを目指してきた人が多いです。
アラフォー世代は、仕事や結婚などに悩む時期としても、よく取り上げられます。現在のライフプランは多様化しています。特に女性は、結婚して家庭に入るか、仕事を続けてキャリアアップするか、自分の生き方を選択する時期です。その半面、「女性の幸せ=結婚」という考え方はもう成立しないので、自分の幸せを自分で決めなくてはいけないという難しさもあります。
プライベートも仕事も、精力的な印象があるアラフォー世代。恋愛や婚活に関しては、独身アラフォーの多くに共通する特徴があります。
結婚を望む独身アラフォーの多くは、男女を問わず、「自分もいつか、自然と結婚できる」と思っていたのではないでしょうか。親世代までは、結婚して当たり前の世の中で、適齢期になると親戚や会社の上司からお見合い話を勧められることもよくありました。そのため、自分も自然と結婚できると思い込んでいて、結婚適齢期に婚活ではなく仕事に没頭したり、「自然と結婚相手に出会えるはず」と信じて積極的に婚活をしなかったりした人が多いようです。
近年は、昔のように、結婚が遅れているからといって世話を焼いてくれたり、お見合いを勧めてくれたりするような人は減ってしまいました。今は、結婚のチャンスを自ら作らなくてはいけない時代なのです。
独身アラフォーの中には、異性との出会いが少なく、交際に慣れていない人がいます。恋愛対象どころか異性の友達すらもいないと、恋愛・結婚のチャンスはかなり遠いといわざるを得ません。そのままでは結婚相手と運命的に出会う確率は限りなく低いでしょう。出会うためには自ら行動することが大切です。
アラフォーという自分の年齢を負い目に感じて、恋愛に積極的になれない人や、無理な若作りをしてしまう人もいます。しかし、アラフォー世代が若者の服装やメイクを真似しても魅力的には見えません。年相応の自分に合ったヘアスタイルやファッションを身につけ、アラフォーだからこそ出せる魅力を引き出すことが大切です。
アラフォーを迎えても、年齢を感じさせずにモテ続けている人たちには、共通点があります。年齢を重ねた世代のモテるポイントは、顔やスタイルなどの外見ではありません。以下のポイントを参考にして、婚活に活かしましょう。
魅力的なアラフォーは自然体です。年齢に抗っている気配がなく、年齢を重ねたからこそ出せる魅力が雰囲気や表情に現れています。若作りをしているアラフォーは、自分の魅力がわかっていないため周りから浮いてしまい、異性からもモテません。モテるアラフォーに共通する特徴は、自己プロデュース能力に長けているということです。スタイルが長所なのであれば長身を生かしたファッション、可愛らしく見せたいのであればボブヘアーといったように、年齢を隠すのではなく、今の自分が最も魅力的に見えるファッションやヘアスタイルを知って実践することが大切です。
アラフォー世代の魅力は、若者にはない包容力です。特に、精神的な余裕や経験値の高さを感じさせるアラフォー男女は、若い世代から見ると自分たちの周りにはいない、大人の魅力を持った異性として映ります。そのため、モテるアラフォー男女は、年齢に関係なく年上からも年下からも慕われています。話をじっくりと聞いてあげたり、時には甘えさせてあげたり、素直に褒めてあげたりと、相手に包容力を感じさせることがモテるポイントです。
青春時代にバブル崩壊を経験し、20代から30代前半にキャリアアップを目指し、仕事に打ち込みすぎるなどして婚期を逃してきたアラフォー未婚者の中には、「このままずっと未婚かも」と不安を感じている人もいるでしょう。
しかし、結婚を諦めることはありません。アラフォー世代には、アラフォーならではの大人の魅力があります。
結婚を望んだときが、自分の結婚適齢期です。若い世代にはない経験値の高さや包容力をうまく活かして積極的に婚活をすれば、きっと素敵なパートナーが見つかるでしょう。